MONOLITH MARUNOUCHIの「ストアデザイン」

column

コラム

MONOLITH MARUNOUCHIの「ストアデザイン」

2022/12/23

MONOLITH MARUNOUCHI

MONOLITHの1号店として、東京丸の内の新丸ビルにオープンした「MONOLITH MARUNOUCHI」がこの12月で1周年を迎えました。後に旗艦店として「MONOLITH AOYAMA」がオープンするわけですが、1号店のMONOLITH MARUNOUCHIのストアデザインは、旗艦店のMONOLITH AOYAMAに勝るとも劣らないほどMONOLITHのフィロソフィーが込められているので、今回は改めてMONOLITH MARUNOUCHIの「ストアデザイン」にFEATUREしたいと思います。

まず店舗を設計していく上で、常に合理的な発想に裏付けられているMONOLITHのプロダクトデザイン同様、ストアデザインに関しても表層的な「格好の良さ」や「美しさ」ではなく店舗としての機能面や、合理的な理論のもとにデザインされたものであるべきと考えました。そこで、店舗自体が自律的な秩序を有するためにオーストリアの哲学者ウィトゲンシュタインの建築理論から左右対称性の理論を取り入れました。店舗のファサード、店舗に入って左側の壁面、そして店舗正面奥の壁面には鉄製の扉を配置し、床の石材の目地と天井の金属製の格子も全て店舗の中心線で合わせ、左右対称となっています。
また、後にオープンする旗艦店であるMONOLITH AOYAMAにも採用した要素である「連続性」はMONOLITH MARUNOUCHIのストアデザインから生まれました。同じサイズ、同じ間隔で続く壁面の鉄製の扉、店舗中央に配置された柱状の什器は空間に程よい緊張感を生みますが、これもウィトゲンシュタインの建築に見られる特徴の一つとなっています。 MONOLITHのストアデザインは、全ての店舗がMONOLITHのブランドコンセプトに沿ったものになっていますが、店舗ごとに異なるデザインコンセプトで設計されています。MONOLITH MARUNOUCHIはその礎を作った店舗ですので、前述のデザインポイントをご覧頂きながらMONOLITHの世界観を感じて頂くのも「MONOLITH MARUNOUCHI」でバッグ探しをして頂く楽しみ方の一つかなと思っています。


MONOLITH MARUNOUCHI

東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング
営業時間は館に準じます。
03-6551-2420
一覧